卒業式

今日は、2学期にお世話になった支援校の卒業式に招かれていたので出掛けてきた。

9時までに学校に行くように言われていたのだが、8時40分に学校に着いた。学校に着くと早速、担任の先生が出迎えてくれた。職員室までの道すがら4・5年生が最後の朝清掃を行っていた。「あっ、ルータンだ。」「友だちかっ!」という4年生とのいつものくだりを挟みながら教務室に行く。
6年生の登校は9時だったので、それまでは担任の先生としばし歓談。9時を回り、自分にも式中にお役目が与えられるということで体育館で軽い打ち合わせ。どうやら、退場時の花渡しの人手が足りないらしく、介添えをやるらしかった。出るタイミングと立ち位置の確認をして、6年生教室へ行くとすでに数人が登校していた。
彼らは皆、制服に身を包んでいた。私服を着ていると小学生なのだが、制服を着ると見違える。まるで、本当の中学生のようだ。子どもたちにそれを言うと「だって、もう中学生ですから。」ときっぱりと言われてしまった。もう、すでに気分は中学生ということなのだろう。着る物が変わると気分も変わるようだ。

しばらくすると、全員集まり朝の会が始まる。私は担任の先生の計らいで特別支援の先生とともに朝の会にも立ち会わせていただいた。しかも、お話をする機会までいただいた。

そして、6年間の最後にして最大の行事卒業式が始まった。
私は職員席に座り、子どもたちが呼名されて卒業証書をもらう様子や呼びかけの姿を真横から見せてもらった。
2学期の支援が終わるときも「あぁ〜成長したな。」と感じた子どもたちが、さらに堂々としていてさらなる成長を感じた。さすが、「レベルアップしたいよう」クラスだなと思いながら、彼らの姿を終始、目を細めながら見ていた。
最後の卒業生退場になり、自分の役割が回ってきたので担任の先生とともに全体の前に出て花を渡す担任の先生の介添えをしようとした…その時、担任の先生が花を私に渡してきたのだ。これは「私に渡して。」ということだったのだろう。本来なら、担任の先生がする大役を自分がする形となってしまい、申し訳なさといたたまれなさに一瞬戸惑ったが、いただいたものを返すわけにもいかないので、子どもたちに一声掛けながら渡させていただいた。嬉しさの反面で担任の先生の出場をとってしまったことの出場を取ってしまったことを申し訳なく思った。

卒業式終了後、返りの学活にも出させていただき、最後の言葉をかける時間までいただいた。
本当に何から何までやらせていただけたことをとてもありがたく思いながら、子どもたちに最後の言葉を掛けた。
学校支援で自分のかかわった子どもたちの最後の最後をしっかりと見届けることができるとは思っていなかったので本当にいい思い出となった。
まさか、自分が大学院に来てまで卒業式に出るとは夢にも思っていなかった。でも、とてもいい時間だった。子どもたちに、担任の先生に本当に感謝したい。

来年度の学校支援はどうなるんだろう…。考えただけで夜も眠れなくなりそうだが、今年度のY小学校での学校支援プロジェクトはとてもいい経験となった。

そういえば…私が山奥の学校で初めて担任した子も今日が卒業式だった。たった一人の卒業式。彼女はどんな顔で巣立ったのだろう…。
Y小学校の6年生24人の子どもたち、そして、F小学校6年生のSさん、小学校卒業おめでとう!!