[協同学習]支援に向けて…

一昨日のゼミは、M2一人2回の所を特例で3回目をちょうだいし、交流型学習の模擬授業をやらせていただいた。

自分としては、昨年度の支援校でやらせていただいたり、個人研究という名目で地元の学校でも支援後のY小の学級でも授業をやらせていただいているので、何となく交流型授業のイメージを持っている。ただ、今年度から全員標準装備ということもあり、まだイメージを持てていない方への提案授業の目的もあった。
しかし、自分自身ではY小さんの学校課題に応えるべく、昨年度の授業スタイルを改善していく必要があったので願ってもない機会であった。
取り上げた教材は、今年度から教科書に掲載された「この絵、わたしはこう見る」という単元の導入場面。
ピカソの「三人の音楽師」を見て感じたこと、思ったことを書き出すというもので、初めに個人できるだけ箇条書きをさせた後で、ペア学習を行い多くの人の見方を増やすという授業を行った。

授業後、先生を含め何人かの方からご意見・ご感想をいただいた。
以下に記す

・今日の授業では、国語科におけるどんな力が身についたかが 分からず、教科の専門家からは指摘を受ける。

・教科の専門家は授業の中で児童の考えを「修正」する場面が 見えないといけない。⇒収束の過程で児童たち同士が「修  正」を加えながら、協同作業をしていくことで「高まる・深 まる」につなげるようにしていく

・こちらが目標構造(交流のさせ方)を指定するのではなく、 子どもたちに目標構造を選ばせることはできないか。そのモ デルをつくる必要がある。

・今日の授業は4観点では「関心・意欲・態度」のみである。 これでは教科のとしての「深まり」はないということになっ てしまう。⇒プラスして他の指導事項を入れていくことでこ の指摘は出なくなるであろう。

・指導案に教科のねらいと並列して「人間関係」のねらいも明 記されているが、その意図が分からない人から見ると教科学 習にいきなり「人間関係」が出てくること自体、話が飛躍し すぎていて「?」なるであろう。⇒人間関係のねらいは「人 間関係」とダイレクトに出すのではなく、「研究主題とのか かわり」であったり、「重点目標」であったり、「指導要領 の言語活動」であったりという名目で人間関係を意識した文 言を入れていけばいいのではないか?

・単元を通して力を身に付けさせていく中で、身につけさせた い力を大まかな目標として毎時間組みこんでいくことが必要 であろう。

どれも金言ばかりであった。
自分はこればかりやっているので、気づかぬうちに当たり前になっていたことも、多くの人に見ていただくことで、それを理解していただくためには、他の先生方にも分かる共通した言葉にかみ砕く作業が必要があるということが実感できた。

先生からもそれに準じた宿題をいただいたので、その宿題を夏休み中に解決したいと思う。