飛び込み授業参観記 3戦分 雑感

今日は、お師匠様の4月飛び込み授業の最終戦が行われた。先々週のY小学校に始まり、昨日のW小学校、そして、最終戦はK小学校だ。
題材は、「ディズニーランド」のキャストのエピソード。
出典は↓

ディズニーランドが教えてくれた「お客様を大切に想う気持ち」―心の奥を優しく揺さぶるサービスって、こういうことなんだ!

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…多分。お師匠様が実際に授業内に本を子どもたちに見せていたから、間違いはないと思う。お師匠様に確認してみます。

3戦分の授業を見て感じたことや気づいたこと
①授業内容が洗練されていく。
初めに見たY小学校や昨日のW小学校では、すべての発問に対してきちんと時間をとっていたため授業時間を超過してしまっていたが、今回は前回までの反省をもとに、エピソードの部分の時間をかなりすっきりさせて、後半の主発問のところに多くの時間を割いていた。
授業の回数を重ねる度に、その内容が洗練されていく様子をライブで見ることができた。

②子ども同士の最初の交流で、子ども同士の関係性が分かる。
W小学校での授業のこと、初めの発問でお師匠様は「それでは近くの人と話し合ってみて。」と話した。こどもたちは各々、話を始めていたのだが自分から話しかけられない子、周囲の声も届かないくらい固くなってしまう子が即座に分かった。関係性の分からない児童の様子や関係性を見る時は、いきなり、フリーで友達同士で話をさせればだいたいがつかめることが分かった。

③コミュケーション量の差異見分けることができる。
一番初めのY小学校では、4人組になって初めてコミュニケーション量の違いを理解できたが、他の2つはペア・トークの時点で構成員のだいたいのコミュニケーション量が把握できる。ちなみに、ペアで盛り上がらないところは4人組でも別のペアとの関係性によっては増えるかもしれないが、半分は関係性ができていないので、コミュニケーション量はあまり多くならない。これが分かると、机間巡視でどこに教師が手を打てばいいかが判断しやすい。

④C-C型の授業に慣れていない。
ここは、我がチームが支援Pなどを通して、提案していくところではあるが、お師匠様が飛び込みで入ったクラスの多くは「たくさんおしゃべりしていいんだよ。」と言っても、途中で会話が続かなくなってしまっていた。つまり、子どもたちの実態としてT-C型の授業に慣れてしまっていて、「合法的な私語」をするのに迷いがあるように感じられた。適応能力が高い子どもたちだったので、授業後半は量の豊富になっていったが、初めからわいわいと合法的なおしゃべりをするようになるには、子どもたちへの指導とともに、教師の明確な意図による働きかけの大きさがあると感じた。

⑤活動が止まらないようにするにはどうしたらいいか…
今日は前の2校とは違い、グループ学習で配布したワークシートは各班に1枚であった。
記録者を決めて、出てきた意見を書かせる方法でグループトークが始まったが、記録者が書き始めるとその書いている様子をみんなが注目してしまい、話合いが止まってしまう場面がちょくちょく見られた。
今後の訓練で改善されるは思うが、私のイメージとしては、書いている人を横目に別の3人は内容についておしゃべりをやめずに続けるようにするには具体的にどんな手立てが必要なのか…それを感がなくてはいけないなと思った。

雑感なので、本当にとりとめもなく書いた。
でも、すべてにおいて感じたことはお師匠様はやはり「達人」であるということ。3戦すべてで全く違う反応を見せる子どもたち。
「人が違うから、当たり前だよ。」
と言ってしまえばそれまでだが…。
そのすごさをライブで見るとついついそのすごさは鳥肌ものである。
本当に“くげぇ〜”お師匠様だと尊敬の念を新たにした3戦でした。