実習

今日の1限の学部の授業は初等体育科指導法。
グループごとに授業を担当し、模擬授業を行う。
担当以外の学生は児童役となり、その授業を子どもの目線と今の立場の目線の両方でその授業について考えるといった授業の流れだ。

模擬授業の第1回目は、学部生のグループが「ポートボール」の模擬授業を行ってくれた。彼らは、全然教壇に立った経験がないから仕方ないが、「ここのところはこうしたほうがいいなぁ。」とか、「ここで、〜〜の活動入れるのは何でなのかな?」など、とにかくツッコミどころが満載の授業であった。
あまりにも多くのことがアンテナに引っかかったので、その都度、同じ班のSMのSさんとOさんに話ながら授業を受けていた。

しかし、話しながら気づく。
「何だか、自分感じ悪いな。」と…。
なぜ、そう思ったかというというと、自分が今までずっと下っ端で過ごしてきたからだ。下っ端といえば聞こえは悪いが、端的に言えば、自分よりも若手が入ってこない職場にいたというだけの話である。
下っ端でいた時は自分がご指導をいただいたことは何度もあったが、自分が若手の授業を見ることはほとんどなかった。
だから、自分がこの立場でどういう風に話をすればいいかを想像してみた時に自分の行動が「感じが悪い」と思ったのだ。

授業後、院生室に戻ったら5ル5さんがいたので、教育実習生を受け持った時にどんな指導をしたかを聞いてみた。
すると、「俺は、本当に相手が困ったと思ったら言うかな。だって、こちらが与えてばかりいたら受け身にっちゃうじゃん。」と話してくれた。
なるほど〜と思いながら、昨日のことを思い出していた。

昨日、教え子から連絡が来た。教え子とはいっても、自分が大学4年生の時に教育実習に行った時に担当したクラスにいた子だ。
当時、中1だったその子も今は大学3年生になり、今月末から母校の中学校に教育実習をするということで連絡してきてくれた。

当時自分の担当したその子のクラスが1年3組。奇遇にもその子も1年3組を担当することになったそうで、懐かしくなったのだそうだ。

これまた奇遇にも、今日の授業者と教育実習時代の教え子が同じ年。
そう考えると、この初等体育科指導法の授業も見方を変えて受けられるなと思った。

ぜひ、現場に戻って一緒に働くことがあればその子の授業も見てみたいと思った。

これから始まる現場での実習は模擬授業のように、優しくはないだろう。学部生の子も、教え子の子もがんばってほしいと思う。