団体戦

今朝、ぜみちょ・瑞之介くんが地元北海道へ向けて旅立った。
遡ること、1日前ティカ山くんも地元長野へ向けて旅立った。
先陣を切る2人に、昨日カフェの最後でその場にいた全員で盛大にエールを送って2人の出陣を見送った。

彼らがすごいところは、この時期特有のピリピリとした空気感を院生室で一切出さなかったことだ。
自分たち現職がもっと気を遣えばいい…と言われる方がいるのかもしれないが、自分たちはあくまでいつも通りに振る舞っていた。

「周囲に余計な気遣いをさせないところは立派だ!」
と先日の壮行会でお師匠様も言っていたが、彼らのすごさはまさにそこにあると思う。
本当は不安の真っ直中にいるかもしれなかったのに、周囲にはそれを一切悟らせなかった。

まさしく彼らの“くげぇ〜”ところだ。結構、感情が表情に出る自分には到底できそうにない…。

そんな彼らだからこそ、昨日はその場にいた全員が心から彼らの健闘を祈って全力のエールを送ったのだろう。

その場では照れていた瑞之介くんも、昨夜一緒にご飯を食べながら「あれは本当に嬉しかったです。」と言っていた。

「これがお師匠様の言う、採用試験は『団体戦』である」ということなのかなと改めて実感した。

というのも、自分は今までお師匠様の言うところの具体的イメージができていなかったからだ。私事であるが、自分は私立大出身なので採用試験ははっきり言って「個人戦」であった。

しかし、ここは違う。みんながこれから仲間になる若い学生達を表となり、裏となり支えている。そして、試験に挑む彼らもそれを実感してとても堂々と出陣していく。
自分がその場の一人として一緒にいて初めて気がついた。
やはり、採用試験は「団体戦」なのだ。

これが現場でも講師の先生に向けて全員が心から応援できるような雰囲気の職場ならどれだけ良いだろうと思う。

さて、今頃ティカ山くんが本番に向かっている。
がんばってほしい!