今日の授業

今日の授業についての実習日誌です。

3月10日(木)
 今日は朝から冷や汗が出る思いをしながらの出勤。ただでさえ、実習校の先生方には年度末の忙しい時間に受け入れて下さっているのに、さらに手を煩わせてしまった。いやはや、まだまだ雪道には注意が必要だ。
 
 さて、授業の方も佳境に入り、3年生は読み取りのまとめ、5年生は物語の続きを書き始めた。明日で終わるので、急ピッチで子どもたちにやってもらっている。3年生はいつも通りしっかりと「ペア学習」に取り組んでくれているが、誰かが話しているときに違う児童が話すことが多く、話を聞いていることを態度で示せる児童が少ない。その時々で、良い聞き方をしている児童をほめたり、児童の発言を繰り返し言わせたりしながら、聞くことへの意識化を図っていった。これも継続的な取り組みが必要であるので、いきなりグンとできるようになるものではない。3年生は非常にいい雰囲気を持っている。ただ、再三記しているように「相手意識」が育っていないのでその良さを人間関係の向上にまではつなげられていない。そういった意味では、この「相手意識」をどれだけ育てられるかがこの学年には必要だと感じた。
 今日の授業後、ワークシートを集めているときに、ばらばらに置かれたプリントを男児が向きを揃えてくれた。私は、その子に「ありがとう」といって握手をした。すると、そこから後ろは意識的に揃えてくれる子が増えた。    
こういう小さいことの積み重ねを見逃さずに認めていくことが、効果を発揮する大きなウエイトを占めている。
「相手意識」を育てるとはこういうところを「見る」教師の目(視点・観点)が大事なのだと思った。
5年生は物語の続きを書かせた。昨日の授業の続きなので、説明もそこそこにして作業に取り組ませた。今日は、今までで一番子どもたちへの介入を少なくした。介入したことといえば、シャーペンの芯のケースをピンに見立てて、 ボウリングをしていたのをやめさせたぐらいだ。個人での軽重はあるものの、一応全員が何らかの形でコミュニケーションを取っていた。全体の班を見ていて、男女ので協力し合えていたのは2班で残りの5班は男子がふざけていた女子が活動するという典型的な形のグループ学習になってしまっていた。「協同学習」では、全員に何らかの役割があって、全員が班の成功のためにできることを積極的に行うことが求められる。しかし、このクラスにはそれが定着していないので、一生懸命にやることそうでない子がはっきり分かれてしまっている。そうなると、一生懸命やる子にしてみればおもしろくない。その関係性を断ち切ることがまず早急に必要なことであろう。それにしても、あと1時間。残すは鑑賞だけであるが最後までしっかりとやりきりたいと思う。