介入授業終了しました〜!!

いよいよ介入授業最終日を迎えた。今日は授業以外の子どもの動きを見ていこうと考え、朝行事から見ることにした。今日の朝行事は、縦割り班による「仲良し集会」であった。14〜5人が一班になり、班ごとにジェスチャーゲームをしていた。今回の仲良し集会は卒業目前に控えた6年生ではなく、5年生が班の中心となり、仕切っていた。班ごとの子どもの様子を見てみると笑顔で行う様子や、一生懸命仕切っている様子が見て取れた。教室での子どもたちとは明らかに違う。立場がそうさせるのか、環境が変わると安心感があるのかは分からないが、雰囲気が違う印象がかなりあった。子どもたちの可能性とともに教室に安心感のある学級経営の大切さを実感した。
さて、最後の授業について少々。3年生は最後の授業の発問を授業直前で変えた。授業前は「第1〜第4の場面と第5の場面とを比べながら読んで、違いを伝えることができる。」であったが、もっと端的に「第5の場面はなぜあるのかを考えて、その理由とともに説明することができる。」にした。今日の授業では物語の主題をつかませるのを目的にしていた。しかし、発問の意味が難しかったからか子どもたちの鉛筆がなかなか動かなかった。中には書くことができていた子もいたので、その子たちを中心としてランダムペアによるペア学習をさせた。やはり、この学年はコミュニケーション量が豊富である。非常に上手に対応してくれるようになった。短い時間の中でも密に話す姿に対応力の高さを感じた。
 授業の最後にアンケートを取った後、子どもたちからサプライズで手紙と花束のプレゼントをいただいた。本当にサプライズだっただけに嬉しかった。この学年の子どもたちとは関係性も良かっただけに個人的には楽しく活動できた3週間だった。結果は後で担任の先生から聞いてみたいと思う。
 また、5時間目の5年生は関係性に非常に苦しんだクラスであった。今日は昨日仕上げた「大造じいさんとガン」の続きを互いに読み合い、鑑賞をすることであった。この子たちのローカルトークは非常に活発であるが、内容に関わる発言の質はあまり高くない。また、取り組み方が子どもによって違うので、真面目にやっている子が損をしている状況は変わらなかった。今回の介入の成果は自分自身としては大惨敗…。アンケートにもそれが反映されていることと思うが、記述による回答をさっと目を通したら、意外と冷静に物事を見ることができている児童が多かったので、少し安心した。
自分で望んだ介入授業であったが非常に苦しんだ3週間であった。しかし、ここでの学びは自分の研究である「ペア学習」についてもう一度見直す良い機会であったことには間違いない。本当に大きな学びであった。ここでの学びを持ち帰り、しっかりと分析していきたい。そして今回の介入授業にあたって、ご理解・ご協力いただいた学校の校長先生を初め、多くの先生方に感謝したい。