悩ましや〜、悩ましや〜

今、私は「協同学習」の理論に基づいた「アベック学習」、もとい、「ペア学習」について研究したくて、現場での実習に入らせていただいている。私は国語で入っていて、2つの学年で全く児童の実態が違う状況で反応のいいクラスといわゆる「高学年女子」の一歩引いてなかなか芳しい反応を示さないクラスに対して試行錯誤を繰り返している(これがまた、悩ましい…)。
学習課題については一生懸命取り組む姿勢が大半に見られるが、学級の雰囲気は決して良いとはいえない。担任の先生もご苦労されているが、なかなかそれが改善されない。「ペア学習」を行いたくても、互いの人間関係が決していいとは言えないので、侵害的言動が飛び交い、成立しない。ならば、「グループ学習」にしてみようと思い、グループでの課題「5人で、場面ごとのあらすじを分担して書き、それを班で一つにまとめよう。」という課題をやってみたが、全く手が出ずに個人役割を果たせない子や、プリントや学習用具を忘れたり、作業時に遊ぶ子(男子が大半)がいたりするので、結局その子の面倒も見なくてはいけなくなり、まじめにやっている子が損をしている状況である。今の彼らには「ペア学習」は非常にハードルが高いもののように思える。こういった場合の対応を考えていかなければならない。もしかすると「高女」だけなのではなく、ペアやグループでやると自分のがんばりだけではどうしようもなく、いつも苦労を強いられるので、そんな状況にあきらめているのではないかと推測できる。この状況下でできることとできないこととの見分けは非常に難しい。もともと複雑な関係性のあるクラスだと言うことは聞いていたのだが…「やはり、人間関係が良好であることが『ペア学習』成立の大前提というのはその通りであるような気がしてきた。本当に手応えが薄い。はてさてどうしたものか…。