夏の終わり…
金曜日の赤笑会が終わり、いよいよ院生室全体が学校支援プロジェクト体勢に入る。
これで夏も終わりか…。と思ってみなさんのブログを見てみるとこの土・日で色々と夏休み最後の思い出づくりをしておられたようなので、自分も書こうっと。
支援前の最後の現実逃避に地元に戻って、高校時代の友だちの家で開催される「大流しそうめん大会」に参加した。
もともとは彼の同中(同じ中学校)のメンバーが毎年行っているようなのだが、誰が参加してもいいということだったのでお呼ばれした。
もともと社交性の高いみなさんだったので、温かく迎えてくれた。それが嬉しかった。
中には、自分と同業者の人やすでに子持ちの人が家族連れで参加している人がいる。
流しそうめんに、連日のBBQ。お酒を飲みながら楽しく話す。
お腹も一杯になり、話に花が咲いてくると子育ての話題ついて盛り上がる。
今、勉強していることも含めて話をした。
子を持つ同年代の人と子育てについて話をすることが初めてだったので、少し話に熱が入る部分もあったが、彼らも彼らで悩みながら子育てをしていることが感じられた。
久しぶりに地元の友だちと会い、元気をもらい戻ってきた。
明日から、支援本番を迎える。
さて、頑張ろうっと!
明日のための・・・その1
今日は、午前中にY小チームで学校支援の打ち合わせを行った。全体で話し合うことはそれほどなかったが、その後急遽学習班で打ち合わせを行うことになった。内容はこれから協同型の授業を提案していくために、どうしたらいいかについて4年生担当のAさんの作ってきてくれた指導案をもとに話し合った。
忘れないようにするために、記録しておく
↓
学習班の打ち合わせ
・どの場面に「かかわり」を入れられるのか。
・協同学習の考え方に基づいて、意図を外さなければ中身はどのように変えてもいい。
・人にやってもらうから、できるだけ詳しく説明(指導行動+意図)する。
ここからは、打ち合わせをしていて自分で話しながら何となくまとまっていった改善の手続きの発展段階
↓
・かかわりを取り入れる意図
⇒教科として身に付けさせる力
+
教科を通して育む人間関係
↓そのための改善の手続き
振り返り(改善の手続き)
・第1段階(自己評価)
自分の考えが伝えられたか?
相手の話をきちんと聞けたか?
第2段階(他者評価)
相手のよかったところはどんなところか?
・第3段階(他者評価+メタ認知)
自分の学びは誰のどの行動によってもたらされたか?
互いに他者の貢献を伝え合う。
⇒貢献感を持たせるようなかかわり方を学習の中に組みこんでいく。そのためにはスモールステップを踏まえた働きかけが求められる。
とりあえず、今日はこのくらいにしてまたいろいろな人から勉強させてもらいつつ中身を充実させていこうと思う。
・達成動機と親和動機の双方を同じバランスで満たすことのできる授業のモデルプランの作成(ひょっとしたら、親和動機を若干高く満たす形でもいいのかも・・・)
・ファシリテーション型(⇒先日のセミナーからちょっと拝借)を取り入れたかかわりのある学習⇒今後細かく練らないといけないところがたくさんあるが、何だかできそうな気がする。
マイスター
昨日は院生室のみなさんとN市のセミナーに参加した。お題目は「ファシリテーター型教師養成セミナー」であった。ファシリテーションはhata-sさんやJ-天才さん(勝手に使って怒られないかな…)が詳しく自分は全くの不勉強であったで知らないことだらけなので、ファシリテーションと協同学習の相性や転用できそうなアイディアをもらいに行くことを第一目的にして行った。
第1部・第2部と4時間にわたるセミナーは終わるとどっと疲れが出るものであった。リフレクション内容はhata-sさんのブログに書かれているので割愛するが、協同学習とのかかわりについて自分なりに考えたことを以下に記す。
・第1部でパネルディスカッションの登壇者が「ファシリテーション(以後、FT)を授業に取り入れて一番の効果は全員に『情報が可視化される』ということである。」と言っていた。これがFTかどうかはさておき、情報を可視化するのは授業内で拡散や収束を行うときに非常に有効になるであろう。具体的な実践は下へGo!!
・中学校の国語で実践されたマイスター(オイスターのおっ師匠様)は、「奥の細道」で教材文の拡大図を4人組の机の上に置いて、それぞれが持っている情報をその中に書きこませたそうだ。実物も掲示してあったが、特にファシリテーション・グラフィック(以下、FG)の技術が使われているのではなく、生徒たちが調べた難解語句やつぶやき、話し合って出てきた意見などをどんどん書きこんでいく。マイスターは個に戻して話し合いをもとに得た新たな気づきや複数の根拠を入れて作文を書かせることで生徒の評価をしていた。
その時に話し合いで使われたでっかい教材文は作文をかく時に見てもいいそうだ。この実践はかなり協同学習に近い実践であったし、Y小への提案にも使えそうな手立てがいっぱいあった。
今日、院生室でhata-sさんと「これが教科学習と特活の間を双方向で行ったり来たりできるようになって初めておっ師匠様の言う『クラス会議と協同学習の標準装備』になるんじゃないかな〜」と話していた。なので、FGの形を今年の6年生では取り入れたいと思います。彼らならできると思うし、使いこなす様子をぜひ見てみたい。
[学び]○げ書店、夏の一冊…
8月になった。支援まで1か月を切り、支援準備もやっていかなければいけないが、個人的にもお勉強をしなくてはいけない。先日、おかあさんに紹介してもらった本を購入してみた。
- 作者: ジェアブロフィ,Jere Brophy,中谷素之
- 出版社/メーカー: 金子書房
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: 単行本
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「動機づけ」の書籍から初めて出会った協同学習。
何と、お師匠様も早々と購入していた。
「これは、大学院でしか読まない本だな。」と言っていた。
今日荷物を受け取ったがそのページの厚さにびっくり!
合計460ページの超大作をこの夏の「○げ書店、夏の1冊」
に認定した。もちろん、他の本も読みつつであるが、がんばって読むことにしよう。
[協同学習]支援に向けて…
一昨日のゼミは、M2一人2回の所を特例で3回目をちょうだいし、交流型学習の模擬授業をやらせていただいた。
自分としては、昨年度の支援校でやらせていただいたり、個人研究という名目で地元の学校でも支援後のY小の学級でも授業をやらせていただいているので、何となく交流型授業のイメージを持っている。ただ、今年度から全員標準装備ということもあり、まだイメージを持てていない方への提案授業の目的もあった。
しかし、自分自身ではY小さんの学校課題に応えるべく、昨年度の授業スタイルを改善していく必要があったので願ってもない機会であった。
取り上げた教材は、今年度から教科書に掲載された「この絵、わたしはこう見る」という単元の導入場面。
ピカソの「三人の音楽師」を見て感じたこと、思ったことを書き出すというもので、初めに個人できるだけ箇条書きをさせた後で、ペア学習を行い多くの人の見方を増やすという授業を行った。
授業後、先生を含め何人かの方からご意見・ご感想をいただいた。
以下に記す
・今日の授業では、国語科におけるどんな力が身についたかが 分からず、教科の専門家からは指摘を受ける。
・教科の専門家は授業の中で児童の考えを「修正」する場面が 見えないといけない。⇒収束の過程で児童たち同士が「修 正」を加えながら、協同作業をしていくことで「高まる・深 まる」につなげるようにしていく
・こちらが目標構造(交流のさせ方)を指定するのではなく、 子どもたちに目標構造を選ばせることはできないか。そのモ デルをつくる必要がある。
・今日の授業は4観点では「関心・意欲・態度」のみである。 これでは教科のとしての「深まり」はないということになっ てしまう。⇒プラスして他の指導事項を入れていくことでこ の指摘は出なくなるであろう。
・指導案に教科のねらいと並列して「人間関係」のねらいも明 記されているが、その意図が分からない人から見ると教科学 習にいきなり「人間関係」が出てくること自体、話が飛躍し すぎていて「?」なるであろう。⇒人間関係のねらいは「人 間関係」とダイレクトに出すのではなく、「研究主題とのか かわり」であったり、「重点目標」であったり、「指導要領 の言語活動」であったりという名目で人間関係を意識した文 言を入れていけばいいのではないか?
・単元を通して力を身に付けさせていく中で、身につけさせた い力を大まかな目標として毎時間組みこんでいくことが必要 であろう。
どれも金言ばかりであった。
自分はこればかりやっているので、気づかぬうちに当たり前になっていたことも、多くの人に見ていただくことで、それを理解していただくためには、他の先生方にも分かる共通した言葉にかみ砕く作業が必要があるということが実感できた。
先生からもそれに準じた宿題をいただいたので、その宿題を夏休み中に解決したいと思う。